2008/02/10

フェラーリを着こなせ!!



[西新宿一丁目交差点] 。 人ごみを除けば、とても好きな場所です。
大衆車をはじめ ランボルギーニやポルシェといった高級車、更に富士サファリパークのライオンバスまで走っているので車好きの私には まるで「動く展示会」のような場所なのです。

 3年程前になりますが、例によって自動車観察をしながら信号待ちをしていると 「ブオーン!」という甲高い爆音が聞こえてきました。
音のする方向へ目を移すと、期待通りの真っ赤な跳ね馬が近づいてくるじゃありませんか!!
私のテンションは最高に達し、「どんな車かなあ??」 「どんな人が乗っているのかなあ??」
と頭の中は 跳ね馬パラダイスです。

しかし、目の前を通った瞬間 ガッカリ・・・・と同時にとてもカッコ悪く見えました。
車自体は申し分の無いパワーと妖艶な容姿でしたが、ドライバーの男性と助手席の女性の装いがとても残念で車の価値を一気に下げてしまっていたのです。
 30代前半のカップルでしょうか、男性は黒っぽいスーツ、女性は大きなピアスに高そうな純白のワンピース(たぶんね) に身を包んでいました。
それだけ見れば、素敵ですが 自動車の特性・機能・デザイン から見ると非常に残念でした。
なぜなら・・・・

フェラーリは「Tシャツとズボン」 が最も似合う車なのです。

フェラーリ社は終戦直後、レーシングチーム運営の会社としてスタートしました。
エンツォ・フェラーリは「速さ+美しさ」を追求し続け、「圧倒的な速さ+妖艶な美しさ」を確立しました。
その為、量産・通勤やデート・レッドカーペットに横付けするハリウッド女優・・・・といった目的には全く不向きな「走る芸術品」が出来上がりました。そこには、富裕層をターゲットにするという戦略も目的もありません。

速さと美を求めたら、でっかいエンジン必要だしいい物使わなきゃ・・
 でも乗り降りしにくいし、うるさいしなあ・・・
 まーいっか!
ん??あらら、いい物使ったらとんでもなく高くなっちゃったよ!!ん~~お金持ちしか買えないし実用的じゃないけど、俺はイケてる車が作りたいんだもーん

というエンツォの遊び心追求の結果が、この「フェラーリ」なのです。
だから 動きやすい格好が一番ふさわしいのです。実際、乗り降りは面倒だし、揺れるし、うるさいし・・。

「でもダサくない?あんな高級車に乗るのにTシャツとズボンってどうなのよ?」

と思った方もいると思います。
大丈夫、そんなことありません。形や色・素材・小物などを上手に選べば とても素敵な格好が出来ます。
今回はF599を例に、どんなファッションが楽しめるのか見ていきましょう!!

}・・・・・Tシャツというと、丸襟を連想しますが、少しラフすぎる印象なので V型や変わったデザイン、ポロシャツなどを選ぶとグっとエレガントになりますよね。 
ズボンも様々なものがあります。
あまりフィットしすぎている物だと締め付け感があるので、ある程度余裕のあるものがいいと思います。
また、女性に多いのですが 裾を引きずるようなタイプは避けたほうが良いと思いますよ。

色・素材}・ 色は是非 自動車の外装と内装に合わせてください。 
ポイントは色は4、5色までに抑え、車に使われている色を取り入れると簡単に お洒落にまとめることが出来ます。また 素材も色々ありますが、上手く「重・軽」を組み合わせるとバランスがいいですよ★
今回は上記写真のF355ということでお話していますが、外装は赤、内装はピーナッツバター色、差し色で黄色や濃い紺、黒などが使用されていますね。
なので TシャツはセータータイプでVネック・濃い紺色をチョイスします。
ズボンは、ピーナッツバター色を選ぼうと思いますが、薄い布地のズボンだとださ~いおじさんになりそうですよね!! なのでここは素材で差をつけましょう。
Tシャツを重厚な感じにしたので、軽く若々しく、ストレートジーンズなんてどうでしょうか。

プラスアルファ}洋服は整いました。そこで、もっともっとあなたを素敵に見せる物を加えましょう。靴やアクセサリーといった小物類です。
そこで忘れてはならないのがカーグッズ。

ドライビングシューズ・グローブ・時計・サングラス・・・・など色々ありますよね!

今回はシューズとグローブを取り入れてみようと思います。
シューズはズボンと同系色がいいと思います(足長く見えるからね) 
靴底や靴紐に上半身の紺色を入れてあげると、お洒落ですね。
次はグローブです。様々な形がありますが、指先だけ出ているタイプを取り上げてみます。
色は同じくピーナッツバター色で、更に表が皮で出来ていると重厚感が出ていいですよね。また、これも裾や縫い目の糸に、紺色や自動車に使われているカラーが入っていると やるなあ、コイツ と思います(笑)


いかがでしたか??これが自動車を着こなすということなんです。 ちょっとした工夫でとっても素敵になるんですよね。
本当は絵を描いたほうがイメージがわきやすかったと思いますが、面倒だったので・・スミマセン、頑張って想像してください(笑)

最後に・・自動車は乗車前の状態では未完成品です。「車」というアクセサリーを使ってご自身をコーディネートして初めて「MY CAR」 が完成します。
運転テクニックはもちろんですが 是非 自動車を着こなしてワンランク上のドライバーになって下さい★