2008/01/23

GT-R★















ちょいと古いGT-Rですね。 Uピンを曲がった先でスピン逆走し、ぶつかったのでしょうか。
写真には写ってないけど、後ろも潰れています。
あーあ、廃車だ・・・・・タイヤもバーストしているし
サーキットではこんなことが日常茶飯事です。
GT-Rと言えば、新型GT-R!
スポーツカーと言っているけど・・・・・
納得がいかない。
まずはホイールベースに注目。 ホイールベースは簡単に言うと、前輪の中心から後輪の中心までの距離(長さ)を指しています。長ければ、振動の伝達が遅くなるので静かで快適な車の特徴にもあげられますね。また、空間を広くとれます。
ショートホイールベースだと伝達が早い分、機敏にマシンを操ることができるのでスポーツカーはこのタイプですね。
これは覚えておくといいかもしれません、自動車は設計もデザインもこのホイールベースから始まります。つまり根っこの部分ですから重要です。色々な車を見比べると結構面白いですよ。
さて、このGT-R、2780mmもあるとは!!長すぎる!!! 
カタログを見比べると一目瞭然ですが、だいたいスポーツカーは~2500mmです。
最近はタクシーとしても見かける大衆車『プリウス』でさえ、2700mmに抑えている。
さらには重量が1740キロもある。 これでは立ち上がりも遅れるし、ステアリングも鈍くなる。

しかし、この車はエンジンだけはすごい。500馬力。 馬力について簡単に説明します。
数字が大きければ優れているわけではない。
『(最大)トルク』を見てほしい。 馬力というのは回転数とトルクをかけたもの。回転数は想像つくと思いますが、この『トルク』というのは、おそらく理解していない人が大半でしょう。

こういった言葉は理屈より体感が一番いい。では、1キロの重りをぶら下げた1メートルの木の枝をブンブン回してみてください。そのうち腕が痛くなってくる。 そう、トルクとはコレのこと。  【エンジンを回転させる力、耐える力、ふんばる力】。

みなさんが想像しやすい速い車として、ポルシェ996を例にあげます。
996は 2700~4600回転に対して57.1キロの力がでる。
対してGT-Rは 3200~5200回転に対して60.1もでる とても優れたエンジン。 
なぜ優れているかと言うと、低い回転数で高い力、すなわち『トルク』が得られるからです。
大半の人はSTOP and GO の乗り方だと思いますが、街乗りだとエンジンの回転数は大体3000位です。この回転数で最大トルクが出ると、坂道などパワーが出る分 とても走りやすくなります。

トルクついでに馬力のカラクリを教えましょう。
実は、国産の大半は馬力が大きくてもパワーはありません。
なぜか? 顧客獲得の為にエンジンの回転数を上げまくって、数字を稼いでいるからです。
その点、このGT-Rは本当に素晴らしいと思います。

しかし上に述べたように、そのほかの部分が非常に残念なのでスポーツカーとしては認めがたい。
残念なのは設計だけではなくデザインもでっかいばかりで野暮ったい。
目を閉じて、GT-Rを思い浮かべてほしい。 どうでしょう? はっきり浮かんでこない人が大半でしょう。同じように様々な車を思い浮かべると、不思議なことにハッキリ絵が浮かぶ車はとてもシンプルで、しかも世間から『いい車』と言われている車が多いはず。
つまり、GT-Rは翼をつけたり、ライトを細工したり手をかけている様に見えるけど、統一性が全く無く複雑にしすぎです。だから どこからどう見ても野暮ったく、ダサく見える。 翼を始め、どんどん削っていけばかなりカッコよくなるはずです。
残念だけど、今回のGT-Rは使い捨てにすぎない。2年もかけて何十人ものデザイナーが出した結論がこれだと未来はあるのかと心配になります。

5年後、10年後に見てもカッコイイ!と思えるものが『良いデザイン』だと思うのですが・・・・・
ううん・・・・エンジンが最高なだけに、もったいないなあ....と思います。  次に期待をしよう。

デザインと言えば、みなさんはどんなデザインが良いと言えると思いますか????
好みがあるから様々だと思いますが・・・・
私はシンプルで細部にこだわりがあり統一性がある と理屈では挙げておきます(笑)
実は独自の見解として、こんな見方もしています。
『いい車(車にかぎらないが)はオヤジが乗ってもカッコイイ』。
いや オバサンでもいいんですけどね。
一昔前の車でも『いい車』に乗ってステアリング握ってるオヤジは、この上なくカッコイイ。
年齢重ねると若さはどうしてもなくなりますから、良くない車ではオヤジもオバサンも栄えないんです。しわくちゃです。ごまかしがききません。
ところが、だ。 いい車に乗った途端、 幾重のシワが魅力となって無敵になるんです。人生の経験じゃあ、若者は絶対に勝てない。 だから本当にかっこいいんです。
かなり野生的な感覚ですが理屈に基づいた判断はもちろん、色々な角度から総合的に判断するというのが私の見方です。




さて、こちらの広告、見覚えのある人も多いのでは?? 愛のラングレー 思わず『プッ』て笑っちゃうキャッチフレーズですが(笑)
実はこれ、1980年9月のCAR GRAPHICに載っていた広告なんです。生まれていないぞ(笑) 古本屋で以前買ってきた宝物の一冊です。ラングレーは言わずと知れたスカイラインミニですね。 懸賞クイズが載っているのですが、商品は・・・・・このラングレーと なんと!!!!!
『ガソリン一年分』だそうです。しかも10名も当たる!! 今じゃ考えられない太っ腹ぶり。