2008/01/26

自動車離れ


こんにちは、冒頭から予告というのも変ですが・・次回はお勧めの車第三弾とエンジンとはなんだ?をお話します★
はい、今日は・・・・

『若者の自動車離れ』について。色んなところでこんな話耳にしますねえ。
この言葉、大っきらい。
私は車が大好きで歴史や工学などの勉強が楽しくてしょうがないし、スケッチして『なぜこのラインなのかな?』と分析するのが好き。そのような視線で見れば確かに、『かっこいいよな~』から一歩踏み込んでみると面白いよ!とは思う。
一生懸命綴った文章が理解されずに山積みになっていて無常だ というジャーナリストの気持ちもよくわかる。

でも それって今も昔も同じだろう。
小林さんが出てくるまで、自動車雑誌なんてなかったし 娯楽が限られていた時代。
現在は当たり前のように一家に一台車があるけれど 当時は雲の上の存在だった。
それが技術と景気の移り変わりで身近になってきた。 言わば、団塊の世代辺りの人たちが一番自然に自動車に興味を持つ環境に置かれていたと思うし 良くも悪くもとにかく壊れるもんだから 自然に仕組みを覚えて極めていったんだろう。

しかしそんな時代にいても車に興味のない人は必ずいる。
自分の親は全然興味ないよ。 という若者は多いはず。
そう、人の趣味なんて適等なもので極める人はごくごく僅か。
その僅かな人がジャーナリストになったり色々と業界に足を踏み入れる。
その人たちが揃いもそろって『若者の自動車離れが深刻だ』なんて言うもんだから、そりゃ大変だと騒がれるけど、冷静に客観視するといつの時代もそんなもんだ。

ただ、ジャーナリストを始め『自動車』を仕事にしよう!という人は情熱家でなければならない。
なぜなら、記者にしろ、デザイナーにしろ 『今を未来に繋げる』仕事であって、かっこいい~という娯楽程度の想いでウロウロしたって何の役にも立たないのだ。
だから私は若者のことよりも、なんとなくカッコイイから自動車業界に来ちゃった仕事人。の方がよっぽど問題ではないかと思うのだが。

自動車離れで思い出した。ある珍評論家(笑)が『学校の教育で車は怖いもの』と植えつけてるからだ。と言っていた。 なんじゃそりゃ?!と呆れてしまった。今の教育がどうだか知らないが少なくとも私のときは、そんなことなかったし自動車の話すら聞いた記憶が無い。
WEBが主流になって、雑誌業界が低迷している現実を若者の責任にされるのは いい迷惑だ。だったら購入して手元に置いておきたくなる様な文章を書いて欲しい と切実に願う。
とは言っても、自動車を理解していない若者に、自称車・ドライブ好き が多いのも事実。
そこで勝手に提案します(笑)
ジャーナリストやカーデザイナーなどが 中学や高校に積極的に講演をひらきにいくの。
難しい話なんてしないで、『車ってなんで面白いか、なんで魅力的か』って事を楽しく面白く話せばいい。
無償でもいいじゃないか。
もしくは仕事場見学や、抽選で年2回位、記者の取材に同行する・実際に取材してみるとか。
みんなが思うように確かに特殊な世界ではあるけれど、わざわざ壁を作ることもない。
魅力を伝える努力をするべきでは・・・と思う。

『若者の自動車離れ』と深刻な顔で議論するならば、我々から若者に一歩近づいてみてはどうだろうか。